1.素敵な出会いのために知っておくべき「見抜く力」

日本の婚活アプリ市場は、2023年に約600億円を突破し、現在では2,500万人以上が利用しています。
これは全国の20〜40代の約3人に1人が使っている計算です。まさに「誰もが気軽に恋愛や結婚相手を探せる時代」になったと言えるでしょう。
しかしその一方で──
アプリの便利さの裏には、“情報の正確性”という大きな課題が潜んでいます。
実際、約45%のユーザーが「相手のプロフィールに何らかの嘘や誇張があった」と回答しており、出会いに対する不信感を抱く人も少なくありません。
本記事では、そうしたリスクを最小限に抑え、安全で信頼できる出会いを実現するための実践的な知識と対策をご紹介します。
2.よくある虚偽情報のトップ5|プロフィール詐称の“あるある”
婚活アプリでは、第一印象のほとんどを「プロフィール」が担っています。
しかし、そのプロフィールには、無意識か意図的かにかかわらず、“盛られた情報”が隠れているケースも少なくありません。
ここでは、実際に多くの人が遭遇している代表的な5つの虚偽パターンをご紹介します。
①年齢の若返り申告
実際の年齢よりも若く申告するケースは非常に多く、
女性は平均2.5歳、男性は平均1.8歳それぞれ“サバを読む”傾向があります。
とくに「35歳」と「39歳」ではマッチング率が大きく変わるため、数字の印象でチャンスを広げたいという心理が働くようです。
しかし、実際に会ったときに年齢が違えば、信頼の土台が一気に崩れます。
「誠実さ」や「将来性」が重視される婚活では、長期的に見るとデメリットになる可能性が高い行為です。
②年収の水増し
特に男性に多いのが、年収の“盛り”です。
調査によると、実際よりも平均30%高く申告する傾向があるとされています。
例えば、年収400万円の方が「500万円」と記載しているようなケースです。
婚活市場では「経済力=将来の安心」と見なされやすく、つい“見栄を張ってしまう”こともあるのでしょう。
しかし、関係が深まるにつれて現実とのギャップが露呈し、信頼を失う原因になることもあります。
③身長の盛り
身長もまた、婚活プロフィールでよく“盛られる”要素のひとつです。
-
男性は平均3.2cm
-
女性でも平均1.5cmの“身長盛り”が確認されています。
170cmと書いていて、実際は166cmというパターンが典型例です。
また、ヒールや厚底スニーカーを履いた状態の身長を記載しているケースも見受けられます。
「高身長=頼れる印象」を与えたい心理が背景にありますが、実際に会ったときのギャップは予想以上に大きく感じられることもあります。
④古い・加工された写真の使用
見た目に関する虚偽情報の代表格が「写真詐称」です。
ある調査では、68%のユーザーが「実物と写真が違う」と感じた経験があると答えています。
よくあるパターンは以下のとおり:
- 5年以上前の若い頃の写真をそのまま使用
- 美肌・加工アプリで大幅に修正された顔写真
- 集合写真を切り取った粗い画像で顔がはっきりしない
写真の印象は強く残るため、期待値が高くなりがちです。
そのぶん、会ったときに「写真と違いすぎる…」という落胆が大きく、信頼に傷がつくリスクも高くなります。
⑤職業・学歴の誤表記
「士業」「外資系勤務」「大手企業の管理職」など、ステータスをよく見せたいがために誇張されやすい情報が職業・学歴です。
実際には契約社員や派遣社員であっても「正社員」と書いたり、短大卒でも「大卒」と記載したりするケースも見られます。
学歴や職業は、信頼や価値観の判断材料になりやすい項目だからこそ、事実とのズレが発覚すると大きな不信感につながります。
3.相手の嘘を見抜くためのチェックポイント

「プロフィールが本当かどうか、どう見抜けばいいの?」──
そんな不安を感じたときは、以下のような観察ポイントを押さえるだけで、リスクをぐっと下げることができます。
少しの違和感でも見逃さない姿勢が、安全な婚活の第一歩です。
① SNSとの整合性をチェック
相手のプロフィール情報が本物かどうかを見極めるには、SNSとの照合が効果的です。
相手の名前、写真、趣味、職業などからInstagramやX(旧Twitter)を検索してみましょう。
以下のような視点で確認すると、整合性の有無が見えてきます。
- 投稿の内容や頻度が自然か?
- 写真の顔がアプリのプロフィールと一致しているか?
- 本当にその職業についていそうな雰囲気があるか?
たとえば、「医師」と名乗っているのに平日に飲み会三昧の投稿ばかりだったり、「スポーツ好き」と言っているのに運動に関する話が一切出てこない場合は、少し警戒が必要かもしれません。
②ビデオ通話の活用
最も確実に“盛り”や加工を見抜く方法が、ビデオ通話です。
メッセージのやりとりだけでは分からない部分も、ビデオ越しの顔つきや声、仕草などから違和感に気づけることが多くあります。
特に写真がやたら美麗すぎる場合や、プロフィール情報が整いすぎている場合は、早めの顔合わせが有効です。
-
初回メッセージから2週間以内にビデオ通話の提案をするのが理想
-
「人見知りなので緊張しますが、お互い安心して進められるように一度だけ顔を見て話しませんか?」など、丁寧な誘い方をするとOK率が上がります
もし相手が「ビデオは嫌」「声も聞かれたくない」と極端に拒否するようなら、疑う余地はあると考えましょう。
③発言の一貫性に注目
メッセージの内容をよく観察していると、プロフィールと話のズレが見えてくることがあります。
人は、本当のことを話しているときほど自然に一貫性があり、逆に嘘をついていると、どこかで“綻び”が出るものです。
たとえば、次のようなケースは矛盾のサインかもしれません。
- 「大学院卒」と記載されているのに、文章や話の内容に知識的な裏付けが感じられない
- 「年収800万」と言っているのに、生活ぶりや買い物の話がどうも現実離れしている
- 「公務員」と言いながら、平日昼間に毎回すぐ返信が来る
このように、情報と振る舞いの間に“違和感”が出たときは、慎重に観察を続けることが大切です。
「何となく変だな」「話がかみ合わないな」と思ったら、その直感は軽視しないでください。
小さな矛盾が重なる場合、その人の全体像そのものが作られている可能性もあります。
4.安全な出会いのためにできる5つの対策
相手の見極めと同じくらい大切なのが、「自分の身を守る行動」です。
どれだけ慎重に相手を観察していても、実際に会う段階では想定外のトラブルが起こる可能性もゼロではありません。
だからこそ、以下のような基本的な安全対策をあらかじめ意識しておくことで、万が一のリスクも最小限に抑えることができます。
安心して婚活を進めるために、ぜひ実践してみてください。
①初対面は公共の場所で会う
会う場所は、昼間のカフェや駅近の明るい場所、人通りの多いエリアを選びましょう。
「夜に個室のバーで会おう」「自宅に来てほしい」などの提案は、どんなに話が盛り上がっていても要注意です。
特に、しつこく場所を指定してくる相手には警戒心を持つようにしましょう。
本当に誠実な人なら、相手が安心できる場所を優先してくれるはずです。
②行き先を共有しておく
誰と、いつ、どこで会うかを事前に信頼できる友人や家族に伝えておくことは、基本中の基本です。
最近では、**LINEの位置情報共有機能や、専用アプリ(Zenly・iシェアリングなど)**を使ってリアルタイムで現在地を共有する人も増えています。
「大げさかな…」と思う必要はありません。
もしもの備えがあることで、心に余裕を持って会うことができます。
③個人情報は慎重に
婚活の会話が盛り上がってくると、ついプライベートなことまで話したくなるかもしれません。
でも、職場の名前や最寄り駅、実家の場所、勤務先の部署名などは、信頼関係ができてから少しずつ伝えるようにしましょう。
特に、初対面でこれらを根掘り葉掘り聞いてくる相手は注意が必要です。
「距離の詰め方が早すぎる=下心や裏がある」可能性も否定できません。
④「直感」を信じる
「この人、なんだか変だな…」
「会話のトーンに違和感がある」
「テンポが早すぎる」「やけに褒めてくる」──
そんなモヤモヤや不自然さを感じたときは、頭ではなく“直感”を信じましょう。
実際に、違和感を無視して進んだ結果、後でトラブルになったというケースは多くあります。
あなたが感じたその違和感、たいてい当たっています。
⑤ 複数回会って判断する
1回のデートで「この人いいかも!」と感じても、すぐに判断を下すのはNG。
本当に誠実な人ほど、最初は慎重で控えめ。
回数を重ねていく中で、徐々に“本当の人柄”が見えてくるものです。
- 2回目も約束通りに来るか?
- 言動にブレはないか?
- 時間や予定を大切にしてくれるか?
初回だけで盛り上がったからといって早急に信頼しすぎず、少しずつ確かめていく意識が大切です。
💡婚活アプリに不安を感じたときは、もっと安心できる方法を知っておくのも大切です。
5.体験談
①「年収1000万、外資系勤務」の彼は、ただの嘘つきでした(女性・30代・会社員)
婚活アプリで出会った彼は、「年収1000万円以上・外資系コンサル勤務」という華やかなプロフィールの持ち主でした。
写真はスーツ姿で爽やかに笑っていて、メッセージのやりとりも知的で丁寧。「これは本命かも」と思えるほど、理想的な印象でした。
2回目のデートで告白され、正直うれしくて、即OK。
でも、付き合ってから彼のことを知ろうとすると、不自然な点がどんどん出てきたんです。
「金曜日は絶対に電話できない」
「会社の名前は“言えないけど外資系”」
「職場の人と撮った写真も、名刺も一切見せない」──。
不安になって、ふとLINEの名前をFacebookで検索してみたら、彼の正体が判明しました。
なんと、彼は地元企業の契約社員で、年収も約400万円。職業も業界もまったく別人でした。
問い詰めたら、「婚活市場では、どうしてもスペックで判断されるから…」と苦笑い。
でも、私は「嘘をつかれた」という事実がどうしても許せませんでした。
今振り返ると、“理想の条件”に惹かれすぎて、冷静な目を失っていた自分にも反省があります。
プロフィールを信じすぎず、「違和感はちゃんと向き合って確認する」って本当に大事です。
②写真のイメージに恋をした。でも現実は…(男性・40代・公務員)
婚活アプリでマッチした彼女は、プロフィール写真で見る限り、とても可愛らしくて品のある印象でした。
カフェで読書しているような雰囲気の1枚で、「こういう人と出会いたかった」と思いながらやりとりを始めました。
メッセージも丁寧で、返事のペースも自然。趣味や価値観も合いそうだったので、1週間後にカフェで会う約束をしました。
──そして迎えた当日。
待ち合わせ場所に現れたのは、まったくの別人のような彼女でした。
髪型も、体型も、服装のセンスも、写真とは大きく違っていて、驚きで言葉が出ませんでした。
話してみると、確かに礼儀正しくて良い人ではあったんですが…正直、「写真とのギャップ」の違和感が終始頭から離れませんでした。
後日、「あの写真は5年前のもの」だと聞かされ、納得と同時にがっかりしました。
外見の変化以上に、“正直でいようとしない姿勢”に信頼を持てなかったのが本音です。
もし最初から「今の自分」をありのままに見せてくれていたら、印象は違っていたかもしれません。
6.よくある質問
Q1. 写真詐称を見抜くにはどうしたらいいですか?
A. 加工の有無や撮影時期を見極めるには、ビデオ通話が最も効果的です。
「カメラが苦手で…」と避ける人もいますが、誠実な人ほど顔合わせに前向き。
また、明らかにアプリ加工された「不自然な美肌」や「背景がぼやけている写真」も注意ポイントです。
Q2. 年収や職業が本当かどうか、事前に確認できますか?
A. アプリ上で完全に証明するのは難しいですが、「職場の話を極端に避ける」「生活感と収入が釣り合わない」などのギャップに注意しましょう。
信頼が深まったら、源泉徴収票や名刺の提示をお願いするのも一つの方法ですが、タイミングは慎重に。
Q3. 嘘を見抜いた場合、相手にどう対応するべきですか?
A. 冷静に「プロフィールと違う点が気になっています」と指摘しましょう。
誠実な人なら正直に理由を話してくれるはずです。逆ギレや曖昧な態度を取る場合は、早めに関係を切る判断を。
「違和感を放置しないこと」が、後悔しない婚活の鉄則です。
Q4. 自分の情報も多少“盛って”いいですか?
A. 一時的にマッチング率が上がっても、実際に会ったときに信頼を失えば意味がありません。
むしろ「写真は少し地味だけど、実際に会ったら印象がいい」という逆転パターンのほうが成婚率が高い傾向も。
誠実な自己開示が、誠実な相手を引き寄せます。
Q5. プロフィールに嘘があった相手と、うまくいくことはあるのでしょうか?
A. 少数ですが、「最初は見栄だったが、後から正直に話して関係が深まった」ケースもあります。
ただしそれは、あくまで途中で誠実さに切り替えた人同士の話です。
嘘をつき続ける人は、交際が進んでも「本音を隠す癖」が残るため、安定した関係を築くのは難しいでしょう。
7.まとめ|「信じすぎず、疑いすぎず」が婚活成功のカギ

婚活アプリは、出会いのチャンスを大きく広げてくれる便利なツールです。
しかしその一方で、プロフィール詐称や見えないリスクが潜んでいるのも現実。年齢や年収、写真、職業──見た目や条件を“少し良く見せたい”という心理は多くの人にありますが、それが信頼を損なう原因にもなりかねません。
大切なのは、「相手の言葉をうのみにせず、冷静に観察する目」を持つこと。SNSとの整合性やビデオ通話での確認、一貫性のある会話などを通じて、“本当の姿”を見極める力が求められます。
そして、何より忘れてはいけないのが「自分自身の安全を守る行動」。少しの違和感も無視せず、慎重にステップを踏んでいくことが、信頼できる出会いへの近道です。
安心できる関係を築くためにも、情報の真偽を見極めながら、誠実な婚活を心がけていきましょう。
【補足】ここまで読んでくださったあなたに、ぜひ試していただきたいことがあります。
✅ プロフィールの“違和感チェック”を習慣にする
見た目や言葉に惑わされず、SNSや発言内容の一貫性に注目して判断力を養いましょう。
✅ 1人で抱え込まず、信頼できる人に相談する
相手と会う前後は、友人や家族に共有しておくことで心の安心と安全性が高まります。
✅ 自分自身のプロフィールも正直に整える
盛らない・飾らない誠実さが、長続きする関係を引き寄せます。
✅ アプリに不安を感じたら、他の選択肢も視野に入れる
婚活アプリが合わないと感じたら、安心できる結婚相談所という選択もあります。
💡婚活アプリでは不安が尽きない…そんな方にはこちらもおすすめ

コメント